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GMAT/GRE/SAT 難易度

受講生に最初にお話をする内容になります。MBA受講生が多い為、GMAT受験生をメインの対象とさせて頂きます。

まず前提として理解しておかなければいけないことは、(GMAT/GREが要求される場合)大学院の選考においてTOEFL/IELTS Scoreは無いと足切りになりますが、原則合否に影響を与えません。大学学部の場合超難関校も同様です。この傾向は出願先のレベルが高くなればなるほど顕著で、出願者が皆当たり前に高得点を所持していることにも起因します。したがって合格率を高めるためにはGMAT/GRE/SATで高得点を取ることが戦略上重要になります。

GMATの受験生は、ほぼ100%の受験生がTOEFL100以上の実力は所持しているでしょう(SATでは80以上)。このうちでGMAT 700 (SAT1400)を獲得できる人間は上位わずか10%程度しか居ない、という現実を理解しておかなければいけません。通常失敗したという例を記事にしたり、宣伝で使うことはありません。ネット等に出回っている(または宣伝で使われている)体験談等は一握りの成功者の例であり (場合によってはデータが改ざんされている...?)、同じように努力をし、影で失敗している人間の方が圧倒的に多いのが残念ながら現実です。公式が発表しているデータに基づくと、自分がTOEFL100を獲得して各種試験でtarget scoreを獲得できる確率は単純に見積もると約10%ということになります(英語がアジアでビリな日本人が特別に成績が良いということは考えられません。5回受験可能な為、実際はもう少しover700達成率は高まるかもしれませんが、毎試験優秀な受験生が追加される為、単純に1-0.9^5という計算はできないでしょう。)GMAT720を狙う場合、720は約 95 percentileなので、TOEFL100(以上)所持している受験者のうち上位5%に入らなければ720は取れません。

生徒を見ていて思うのは、留学希望者はTOEFLという試験がどういうものか、そもそも理解を誤っています。こちらの記事でも簡単に説明させて頂いておりますが、TOEFL/IELTS試験とは外国人向けの試験であり、これは日本で言えば日本語検定試験のようなものに相当します。外国人向けの語学テスト、ということで(失礼ですが)Readingも大変レベルが低く、Writingの採点も信じがたいほどに甘いです。一方GMAT/SAT (特にGRE) はnativeの学力を測定するための試験であり(センター試験のようなもの)、難易度がTOEFL/IELTSの比ではありません。GMAT/SAT等の試験でtarget scoreを獲得/大学院/大学を卒業した頃にはこのことが理解できると思います。

ほとんど多くの(MBA)留学希望者はとにかくTOEFLの点数を越えることを目標として勉強し始めています。TOEFLの点数を取る上で若干のskillが必要なことは事実です。しかし仮に簡単に100を越えられるskillが存在するとしてそのskillを磨いて、またはTOEFL問題を多く解くことによって点数を達成できたとしても特別に長い準備期間を設けられない場合、GMAT/GRE/SATで期限内に目標点数を取り終えることは非常に困難です(成功率約10%でしょう)。

なぜでしょうか?

外国人の留学生が日本語検定試験でヒーヒー言っているのを見た場合、センター試験で高得点をとることが不可能な事は想像が容易いと思います。その外国人があなたに日本語をあなたのように速くよみ理解できるようになりたい、と質問をしてきたとしましょう。どのようにすれば自分と同等に速く読めるでしょうか?おそらく単語を知らない場合は理解することは不可能なので、語彙力がたらない場合は語彙を覚えてもらうことになると思います。では語彙を覚えれば外国人が日本人同等に日本語を理解できるか?といえば答えはNoですね。日本語を読む量が絶対的に不足している為です。

では数冊程度、何か本を読んだらあなたと同程度日本語を読む速度があがるでしょうか?これもNoですね。数冊程度読んだところであなたの過去の読書量と比較すると全く足りていないことは理解できると思います。

英語も同様なことが言えます。GMAT/GRE/SATを攻略する上で速く正確に英文を読むEnglish Foundationが必須になります。しかし本を数冊(TOEFL/IELTSの問題を数100題)こなしたところで外国人が(日本語検定試験は突破できるかもしれませんが)センター試験を攻略することはほぼ不可能です。TOEFL/IELTSのスコアが必須であることは事実で、点数は出さなければいけません。Listeningが速くて聞き取れない場合は数百時間をinvestする必要があるため、どのようなペースで何を勉強すべきかという学習計画は重要になります。しかしTOEFL/IELTS study preparation期間で重要なことは目先のスコアを上げにいくことではなく、GMAT/GRE/SATに向けてEnglish foundationを作っておくことです。TOEFLで100点を取る為にスケジュールを組んで勉強をしている、という状況は受験の全体像が見えていません。特別な対策はせずともTOEFL readingであれば50分以内で28点以上、Writngは30点安定、という状態をできる限り早期に作り上げる事がTOEFL/IELTSの学習計画において、GMAT/GRE/SAT試験攻略をする上で最重要項目になります。しかしこれらのfoundation preparationは特殊なbackgroundを所有していない場合(留学していた、仕事でintenseにEnglishを使っていた)非常に多くの時間が必要になります。英語の読解量を、あなたの過去の日本語の読解量にできる限り近づけるイメージを持つと良いでしょう。仮にTOEFL/IELTSのredaingを1年1題取り組めば365題も演習をすることになりますが、その程度のreading演習では全く足らない事は理解できると思います。

MBA受験生対象になります。標準的な出願戦略を練る場合、おそらく3月程度までにTOEFLを終わらせ、順調にいけば4月頃からGMATの勉強を開始、というケースが多いと思います。出願校を10校としましょう。単純に計算すると約20本のessayを用意する必要があり、出願校の選定等も行っていく人が多いと思います。GMAT Skillを磨くこと、と並行してこれらの作業を開始させる場合、English Foundationを押し上げる為に時間を費やすこと(超膨大な時間が必要になります)は不可能になります。GMAT Grammarは知識を入れて本番獲得できる実際の正答率は約7割程度で頭打ち(score 650程度でしょう)になる可能性が高いです。問題の難易度が高くなると、grammarは全てあっており、より意味が取りやすい表現がされているものを拾わなければいけない必要性が出てくる為です。CRは誰か書いた英文を添削するイメージを持って頂ければよいでしょう。どこの説明が弱いか?という指摘は自分でまっとうなwritingが書けなければ、第三者の英文の添削を行うことはより困難になることは想像が容易いと思います(当然高度なreading力も必須です)。RCは予備校に行けば問題の解説は行ってもらえるでしょう。しかし事前に問題が隠されている本番の試験で、答えの場所が問題ごとに大きく異なり、毎回毎回topicおよびstructureの異なる読解問題を攻略する方法は速く正確に読むということ以外に原則ありえません。これらのセクションで当然高度なreading/writingのfoundationが求められることとなり、それが4−5月の段階で不足している場合は700を達成できない可能性が高くなってしまう、ということは早い段階で理解しておかなければなりません(通常は5月以降に英語力を抜本的に改善するために時間を費やせる時間は残されていませんよ)。GMAT knowledge and skillは必要ですが、それらを磨けば(問題に慣れれば)700に届くか?というanswerは私個人的な解答はNoで (成功率10%です)、random click, 本番の問題の相性からくるluckがなければ良くて650-680程度で点数は飽和するでしょう。夏以降、演習を十分したはずなのになかなか700に達しないというケースが多く、失敗してしまうのはこの為で、luckなしには数ヶ月でのスコア改善は困難であるケースが多いです。

GMAT/GRE/SATの問題慣れ/skill developmentはintenseにprepareすれば2ヶ月程度あれば十分です(GRE vocabulary and GRE/GMAT mathを除く)。選考過程おいて重要なのはTOEFL/IELTSではなくGMAT/GREです(特にMBAの場合です)。とにかくGMAT/GRE/SAT試験で高得点を取る必要にあるprogramに出願される場合は、受験を決断したその段階からTOEFL/IELTSではなくGMAT/GREで点数が取れるように準備をしていただくことをhighly recommendさせて頂きます。


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